大月みやこ 全曲集 2012

大月みやこ 大月みやこ 全曲集 2012歌詞
1.女…さすらい

作詞:池田充男
作曲:伊藤雪彦

流れゆく また流れゆく
知床ウトロは 冬の空
明日は雪やら 霧笛がさけぶ
あなた置き去り ここまで来たが
心さむざむ 眠れない
あぁ お酒が お酒がほしい

あてもなく ただあてもなく
夢彩(ゆめいろ)かばんを ぶらさげて
女さすらい してみたかった
かもめ来て啼く 無人の駅で
ごめんなさいと 絵はがきに
あぁ 書いては 書いては破る

くちべにも この眉ずみも
つけないお前が 好きだよと
照れるあなたは 東京の空
上りホームに 咲いてた野菊
せめて一輪 髪にさす
あぁ 旅路の 旅路の果てよ


2.命の花

作詞:斉藤夕紀
作曲:船村徹

このままおそばにおいて下さい
冷めたすぎます夜の風
尽す事さえ許されず
たとえこの世で添えぬとも
ついて行きたい あなたとならば

わかっていました 今日の別れは
心残りの宵化粧
義理に裂かれた二人でも
揺れる心を 道づれに
生きて見せます 力の限り

も一度だけでも 巡り逢えたら
ともに手を取り暮らしたい
春の湯島に散る梅の
香り届かぬはかなさを
泣けば枯れます 命の花が


3.より添い花

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

あなたの隣りで 咲いてる花は
綺麗じゃないけど この世に この世にひとつ
より添い花は より添い花は
めぐり逢うため 生まれてきたの
死ぬまであなたに 恋していたい
ふたり ふたりぼっちの 倖せだから

可愛いい女と 言われて花は
耳まで染めます あなたの あなたの色で
より添い花を より添い花を
少し愛して 守っていてね
悲しい夜なら 離れずそばに
ふたり ふたりぼっちの 倖せだから

抱かれて嬉しい 小さな花は
いつでも春なの あなたが あなたがいれば
より添い花に より添い花に
水をあげてね 枯らさないでね
あしたも咲かせて 心の花を
ふたり ふたりぼっちの 倖せだから


4.儚な川

作詞:星野哲郎
作曲:櫻田誠一

聞かせて下さい もういちど
おまえが好きと もういちど
雪に偲(しの)んで 枕をぬらす
赤く燃えても ひと夜の炎
朝に消えゆく 儚(はか)な川

飲ませて下さい 私にも
涙を砕く 火の酒を
雪が結んだ さだめの絆
細い小指の 女のことを
思い出してね ときどきは

泣かせて下さい しみじみと
心を告げる 別れ橋
傘につもった 名残りの雪の
白い重みは あなたの情け
明日は流れて 儚(はか)な川


5.千年の花

作詞:西條みゆき
作曲:大沢浄二

雪に抱かれて あなたを慕(おも)い
恋に泣いてもいいですか
追えば切ない あぁ 冬の恋
ほんのちいさな 幸せねがい
花を咲かせて 千年の花

めぐり逢えても 別れがあると
知っていました 誰よりも
こころ悲しい あぁ 冬の恋
愛を重ねて あなたとふたり
明日を信じて 千年の花

好きになるほど さみしさつのる
女ごころが 見えますか
夢も儚(はかな)い あぁ 冬の恋
いつかあなたに この身をまかせ
いのち燃やして 千年の花


6.京都ひとり

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

冬の京都の街は ひとりが寒い
恋の終わりの 比叡おろし
哲学の道 歩くふたりを見てた
山吹の蕾には かすかな未練の香りです
ふわ ふわ ふわ ふわり
雪が降ってく

人の別れはいつも 心がちぎれ
あかい夕陽が 胸に落ちる
にぎわいの声 響く錦の市場
鴨川のせせらぎに 白鷺ぽつんとひとりきり
はら はら はら はらり
京都ひとり

寺町あたり 濡れた石畳には
あの頃の 幸せが後ろ姿で遠去かる
ゆら ゆら ゆら ゆらり
京都ひとり


7.乱れ花

作詞:松本礼児
作曲:幸耕平

額(ひたい)の髪を 掻(かき)あげながら
鏡にむかえば 泣けてくる
愛する気持ちとおなじだけ
ニクい気持ちがつのります
乱れて咲いても花は花
生命に限りはあるけれど
好きだから あなたひとりが好きだから
せめてこころだけでも 置いていってね

ダメでもいいわ 叶わなくても
望みはしないわ これ以上
私はいいのよこのままで
バカを承知で惚れたから
乱れて咲いても花は花
あなたの気のむくままでいい
好きだから あなたひとりが好きだから
泣いてみるわ今夜も 涙かれるまで

煙草のけむり 目で追いながら
ため息ばかりを くり返す
冷たい躰を重ねても
いつか別れが待っている
乱れて咲いても花は花
私の心が見えますか
好きだから あなたひとりが好きだから
どうぞ忘れないでね
離れていても


8.女の港

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

口紅(くちべに)が 濃(こ)すぎたかしら
着物にすれば よかったかしら
二ヶ月(ふたつき)前に 函館で
はぐれた人を 長崎へ
追えば一夜(ひとよ)が 死ぬほど長い
私は港の 通よい妻

信じても ひとりになると
ぷつんと切れる ふたりの絆(きずな)
たしかめあった 横浜の
桟橋(さんばし)はなれ 塩釜(しおがま)へ
向うあなたが もう気にかかる
いつまでたっても 恋女(こいおんな)

海猫の 声ききながら
港の宿で あなたを待てば
たずねる船は 青森にゃ
寄らずに 佐渡へ行くという
つらい知らせは 馴れっこだから
夜汽車でマフラー 編(あ)むのです


9.女の駅

作詞:石本美由起
作曲:桜田誠一

もいちど抱いてね あなた 雪が泣く
おんなの未練ね あなた 口紅(べに)が泣く
朝がせつない いで湯の駅は
ついて ついて ついて行けない
汽車が別れを つれてくる

ひと夜の花火ね あなた それは恋
添えない命ね あなた それも恋
寒さに忘れる 情けの宿は
燃えて 燃えて 燃えて死にたい
想いひとつに すがりつく

はかない運命(さだめ)ね あなた 髪が泣く
夜明けが憎いね あなた 夢が泣く
心かなしい おんなの駅は
追って 追って 追って行きたい
汽車がふたりを 引き離す


10.心ひとすじ

作詞:峰崎林二郎
作曲:徳久広司

心だけあなた くれますか
他になんにも いりません
ああ 心ひとすじ ああ 重ねた月日
別れかなしい 未練の雪が
ほほのなみだを やさしくかくす

心だけあなた 暖めて
ひとつ願いが かなうなら
ああ 心ひとすじ ああ つくしたひとよ
酒で溶けない 思いの丈(たけ)が
胸に溢れて 芯までしみる

心だけあなた 抱きしめて
いいの添えない 運命(さだめ)でも
ああ 心ひとすじ ああ 燃やした命
明日(あす)の別れを 見送る雪が
肩にこぼれて 儚く消える


11.巡る愛

作詞:岡田冨美子
作曲:幸耕平

生まれ変わってもあなたのことを
覚えているような気がする…

咲きながら乱れ散る
男と女の恋の花
桃色涙が吹雪く日は
益々あなたが好きになる
二人はずっとしあわせだって
占い信じていたのに…

※歓びと悲しみは裏おもて
眠っているまにすり替わる
思い出はすぐそこに見えるのに
あの道この道みんな行き止まり※

人生は早いから
ひと春ひと夏シャボン玉
あなたを捜せば日が暮れて
こころの隙間に夜が来る
言えないことが沢山あって
お互い悩んでいたけど…

逢いたいと逢えないは紙一重
冗談みたいに別れたの
抱きあった情熱が夢ならば
目覚めたとたんに忘れられるけど…

(※くり返し)


12.花宴

作詞:水木れいじ
作曲:浜圭介

いろんな事が あったわ
騙されたことも あった
泣きたいときは いつも
そっと溜め息ついたわ
もっと愚かに なれたら
いっそ淫らに 酔えたら
いやな苦労も みないで
甘い生活も できたわ

夢ちりぢり 道さまざま
女それぞれ艶とりどり
恋は花宴(はなまつり)…
咲く花散る花 燃える花
泣く花 待つ花 私は揺れる花

眠りつけない 夜更けは
すこしお酒を 飲みましょ
そして街の灯 みつめて
明日の幸せ 祈るの
どんな冷たい雨でも
季節はずれの 嵐も
今日を素敵に 生きれば
むかし話に 変わるわ

星かがやき 風きらめき
男ゆきかい 胸ときめき
恋は花宴…
咲く花散る花 燃える花
泣く花 待つ花 私は揺れる花

夢ちりぢり 道さまざま
女それぞれ艶とりどり
恋は花宴(はなまつり)…
咲く花散る花 燃える花
泣く花 待つ花 私は揺れる花


13.愛にゆれて…

作詞:荒木とよひさ
作曲:幸耕平

こんなに愛されていても 心が淋しい
あなたが いつか どこかへ 行きそうで
今まで生きてきた中で 一番好きでも
泣きだすほどに あなたのことを 知らない
幸福(しあわせ)が怖いから 優しさが怖いから
涙のあしたに ならないように
想い出にさせないで 悲しみにさせないで
あなたの心に 抱かれていても

あなたといるときはいつも 心が綺麗で
離れて いれば 切なさ 渦を巻く
若くはないけれどこんな
ときめく気持ちを
さよならだけの 終りになんかしないで
幸福(しあわせ)が悲しくて 優しさが悲しくて
涙が待ち伏せ してないように
想い出にさせないで 夢にだけさせないで
あなたの心に 傷つきながら

幸福(しあわせ)が怖いから 優しさが怖いから
涙のあしたに ならないように
想い出にさせないで 悲しみにさせないで
あなたの心に 抱かれていても


14.乱れ雪

作詞:石本美由起
作曲:桜田誠一

雪の花 こころの中へ
つもる想いを 寄せて降る
愛を下さい ひとひらの…
背中が寒い 無口が怖い
あなた あなた奪って なにもかも

一人では 生きられないと
すがる私に 雪が舞う
愛を下さい ひとすじの…
情けにゆれる 髪まで熱い
あなた あなた奪って なにもかも

なごり雪 運命(さだめ)の糸に
生きる明日を 結びたい
愛を下さい いのち火の…
乱れるままに 降りつむままに
あなた あなた奪って なにもかも


15.夢日記

作詞:早坂暁
作曲:大沢浄二

なにが欲しいと 聞かれたら
愛が欲しいと 答えます
どうして愛かと 問われたら
淋しいのですと 答えます
ああ ほのかな 命の私には
大きな愛は いりません
小さな愛が 似合います

なにが欲しいと 聞かれたら
夢が欲しいと 答えます
どうして夢かと 問われたら
明日(あした)が見たいと 答えます
ああ はかない 命の私には
大きな夢は いりません
小さな夢が 似合います

ああ 涙で 生きてる私には
あふれる明日(あす)は いりません
ほほえむ明日(あす)が 似合います


16.白い海峡

作詞:池田充男
作曲:伊藤雪彦

人はみな故郷(ふるさと)が 恋しくなって
一度は泣きに 帰るものなの
みぞれが雪に かわる頃
わたしはあなたを あなたを捨てた
二度ともどって 来るなよと
言われた言葉が 耳にのこる
ああ 北ゆく船の 窓は寒い
雪が雪が 雪が乱れ舞う

憧れた東京は おんなの谷間
落ちたら深く 沈むばかりよ
こころも胸も ぼろぼろで
わたしは飛べない 飛べない鴎
二度ともどって 来るなよと
言われた言葉が 耳にのこる
ああ 夜ふけに帰る 白い海峡
あなたあなた あなた許してよ

二度ともどって 来るなよと
言われた言葉が 耳にのこる
ああ 北ゆく船の 窓は寒い
雪が雪が 雪が乱れ舞う